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その時気になった ドラマ、小説、アニメ等の 創作小説を書いていくブログです。 や、ほんと初心者です。 皆さんの素晴らしブログの数々に 勉強させていただく毎日。 当然のことですが、upした作品は 公式の物とは全く関係ありません。 今後も生温かく見守って頂ければ幸いです。
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小説のタイトルから『塩』の一文字が消えるのはいつのことかさっぱりわからないさえこでございます。
こんばんは.+:。(*>ω<

文才が売っている購買を探しています。
誰か見つけてくださった方、こっそり教えてください。
<m(__)m>

連載2作目です。
さて。前回堂々と「次は晶さん出てくるぜ~」みたいなことを書きましたが、今回も非常にオヤジ仕様となっております。

店長はちょっとだけご出演です。
「アタシの出番減らしてんじゃねぇ!!」ってしばかれそうです。

でもどうしても書いてみたかったシーンなんだもの。
(*゚ー゚*)

次の更新はもちっと色のある物を予定しておりますのでもう少々お付き合いくださいませ。

それではどうぞ。


* ただ貴方のことが -2- *(憂+塩+晶)


『アンタ達ホストと私とじゃ人生そのものが違うのよ!!』

タケオが殺害される事件が起きた後。

真犯人を捕まえようと躍起になっているホスト達と、ジョン太との口論で感情的になった彼女との諍いは、彼女の言い放った一言で一気に険悪な空気へと流れていった。

メンバー達全員が開店準備を始めだした後も、彼女は2階にある椅子に座ったまま動こうとしない。

『言い過ぎた』

俯きがちな彼女の中に、言葉にならないそんな感情が渦を巻いているのが容易に見てとれる。

確かにあの言葉は彼女の偽りない本音だったのだろう。

それでも、本来ならそんな言葉を簡単に人にぶつけてしまうような人ではない。と断言したくなるのは、少ない時間でも彼女と接した自分の『勘』。

突然職ばかりか住む場所さえ失い、婚約者にも置き去りにされた境遇への疑問、不満、不信感。
そしておそらくは、そんな婚約者を信じ続ける己自身への微かな疑問。

それらがすべて綯い交ぜになった感情を冷静にコントロールできる人間などそうはいない。
その上ジョン太に頭ごなしに怒鳴られては、程度の差こそあっても、ああいう結果になるだろう
ことは想像が付いた。

「ねぇ、憂夜さん。私何か間違った事言ったかな」

常に廻りの同僚達と競い、理論武装を続けながら出世への道を一人きりで登り続けた彼女。

「我々ホストが『女性に愛想を振りまくだけの存在』という点には同意しかねます」

「・・・・え?」

凝り固まってしまった心は簡単には解せない。

「アイツらはプロとして、お客様に心から喜んで頂けるように懸命に努力しているんです。
決していい加減な気持ちでこの仕事をしている訳ではありません」

追いつめてしまわないように。
それでも自分の気持ちを隠すことなく伝えていく。

「…………」

一人にしたほうが良いだろうと部屋を出た後、ブラインドが降ろされたままの2階を見上げる。

これからこの店の店長として過ごしていく彼女に、ホストという仕事を誤解したままではいて欲しくなかった。

まだ店長はあの椅子に座ったままだろうか。

自分の言葉は彼女にきちんと届いただろうか。

「この人になら」という気持ちがなければ、態々あんな話はしない。

自分の勘が正しいことを祈りながら開店準備が着々と進んでいくフロアに目を移した。

**************

「どうだ、憂夜。新しい店長は」

数日後の夜。
例によってふらりと外出していた塩谷さんは電話口で随分と楽しそうな声を上げた。

「とても面白い方ですね。少しずつですがメンバー達を引きつけ始めています。」

あれほどの諍いがあったにも関わらず次の事件現場となった女性の家へ向かう時には、メンバーの中に『彼女を連れて行こう』という空気が流れ始めていた。

その発信元が諍いの中心にいたジョン太なのだから面白い。

「まぁ、出版社で海千山千のライター共を束ねてたヤツだからな。肝が据わってるのは、族時代の名残もあるだろうしよ」

聞いてみればやはりか、と思う。
あの芯の強さと気風の良さは、なかなか身に付くものではない。

「ところで、塩谷さん」

「あ?」

「彼女の抱えている事情を教えては頂けないのですか?」

婚約者に逃げられた。
一言で済んでしまうその事実に隠された裏側。

電話越しにも空気が変わったのが伝わる。

「…知りたいのか?」

「………。  いいえ」

彼女自身が話した訳でもないプライベートな事柄を他人から聞いてしまうのはマナー違反だろう。

――― 何を考えている、俺は。

「失礼しました。今の話は…」

普段なら考えられない失態だ。
すぐに取り消そうとした言葉の端は塩谷さんのからかい混じりの台詞にかき消される。

「お前が一人の女にそう興味を持つのも珍しいな…。ひょっとして惚れたか?」

「………。彼女はこの店にとって必要な人です。ありえませんよ」

『まさか。冗談でしょう』
そう即座に否定の言葉が口を吐いて出そうになるのをぐっと堪える。

さらに塩谷さんにからかいのネタを与えてしまう必要もない。

それでも気配に何か感じる物があったのか、一瞬間が有った後、電話越しにクックッと笑い声が響く。

「まぁいいさ。どっちにしろ良い傾向には違いねぇよ」

――― 俺は少しの間留守にするからな。

後は任せた。
そう言い置いて電話はぷつりと切れた。

「相変わらず勝手な人だ」

携帯をしまうと、気まずい思いまでも洗い流すように一度洗ったカップに水を溜める。

『 『必要な人』 ねぇ…こりゃ随分強力なライバルが現れたもんだ…なぁ司よ』

繋がらない電話口の向こうでそんな台詞が呟かれていることなど知らずに。



************
おっさん祭りヾ(。・ω・。)ノヾ(。・ω・。)ノ
晶さんちょびっとだけ登場ヾ(。・ω・。)ノ
「次はちゃんと晶さん出てきます」
とか言ったのどの口…orz
ごめんなさい(汗)
なかなかラブラブには
なりそうもないんですが。
どうしましょう(聞 く な)

憂夜さんは店長を守るためには
色々事情を知っておいた方が
良い、と判断して塩谷さんに
聞いたわけですが、それでも
普段の憂夜さんなら
聞かないかな~という妄想でした。

2,3回連載だろ、とか
たかをくくっていた過去の自分を
タコ殴りにしたいです。
憂夜さんの回し蹴りなら
もっといい…。:+.(・∀・).+:。
(いっぺん逝って来い)

それでは。最後まで読んで
頂いてありがとうございました。

2010.4.21
-さえこ-


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