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その時気になった ドラマ、小説、アニメ等の 創作小説を書いていくブログです。 や、ほんと初心者です。 皆さんの素晴らしブログの数々に 勉強させていただく毎日。 当然のことですが、upした作品は 公式の物とは全く関係ありません。 今後も生温かく見守って頂ければ幸いです。
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libidoのプロモが一部憂夜さんに見えて仕方ないさえこでございます。
こんばんは。:+.(・∀・).+:。

某動画サイトさんのタグは「憂夜さんの本気」でした。
うん、確かに(゜ー゜;)(。_。;)
憂夜さんが真剣に本気を出せばきっと誰も敵わない・・・とかいう設定だといいと
思います。
:+.(・∀・).+:

時間無いない言いながらネタが浮かぶとつい書いちゃうおばかな管理人。
眠い・・・。

さて、連載ですがやっとこさ物語が動き出しそうな・・・予感。
(予感!?Σ(|||▽||| ))

うちの憂夜さんはどうも動かない人なので話が亀のようにのったり進んでいきます。

ジョン太の様に(笑)せっかちさんな方の何まどろっこしいことやってんのよ!!というお怒りはごもっともですが完結までもう少々お付き合いください。

拍手をいただいている皆様、本当にありがとうございます。

自分の書く話を気に入って頂いている方がいらっしゃる、と分かるのは書き手にとって何よりの活力です。
太陽拳です。
「みんな、おいらにパワーを分けてくれ!!」な気分なんです。

ネタ分かる人いるのか…Σ(・口・)

読んで頂いて「ふーん、いいんじゃね?」とか思ってくださった方、コメントなど頂けると喜び舞い踊る管理人のうざいお返事が返ってきます(笑)
お待ちしております♪ <m(__)m>

それでは。連載3作目へどうぞ。


「店長なら必ずそのうち良い仕事に巡り合えますよ。それまで、この店の店長でいらっしゃったらどうですか」

そう告げた時の彼女の様子が照れながらもどこか嬉しそうで。

何とも可愛らしいその様子に、くすりと音を立てて笑いそうになるのを、俯いてカップを片づけることで誤魔化した。


* ただ貴方のことが -3- *
(憂→晶)



「憂夜さん、最近何だか楽しそうですね」

ワインを取りに2階へ上がってきた犬マンは小首を傾げながらそう言った。

今夜もクラブ・インディゴは賑わいを見せている。
店長もなぎさママが来たことで下に降りて行ったから、余計フロアは華やかだろう。

ドアに遮られて籠った音は、それでも十分に楽しげな空気を伝えてくれた。

「何だ?いきなり」
「あぁ、すいません。でもホントにそんな気がします。随分と穏やかな表情が増えましたよ、憂夜さん」

―――俺が?

「…やっぱり憂夜さんも店長に感化され始めてます?」

からかう様な口調でも眼鏡の奥の瞳は柔らかく微笑んだままだ。

「……そうかもしれないな」

そういう犬マンも真っ先に彼女に感化され始めた一人だろう。
犬マンだけじゃない。
ジョン太、DJ、テツ、アレックス、ポンサック。
そして新しく入ってきた樹に吉男。

メンバー全員が彼女を心から慕っている。

『仲良し動物園の世話係』などと言ってはいたが、彼女は一度認めた人間を心から大切にする人だ。

だからこそ、少しずつ築き上げられていく彼女とメンバー達との絆。

その絆の一端となれていることがただ誇らしかった。

**************

裏口からロッカールームへのドアを開けると、窓の向こうから店長の話し声が聞こえてくる。
(電話中か?)

彼女の口調が随分砕けた物になっているから、妹の貴子さんかなと想像はするが、あまり聞き耳を立てるのも悪いと思いもう一度ドアノブを握った。

その瞬間、こつん、と何かが床に当たる音がして振り返る。

すぐに、椅子やテーブルを動かす音。

何か落としたのだろうと思い、一瞬迷った後部屋へ入った。
狭い部屋だからこそ、見つかり辛い物もある。

どうやらこちらには気づいていない様子の彼女から少し離れた丁度死角の辺り。

小さく光る物を見つけて、伸ばそうとした手を、止めた。

(エンゲージリング……)

彼女はいつもチェーンに通して身に着けていたはずだから、鎖が切れたか、あるいは

――― 鎖から外して眺めていたか。

どちらにしても余程大事にされていたのだろうそれは、手にとって見ても傷一つ付いてはいなかった。

(床に投げつけた時には傷付かなかったんだな)

初めてこの店に店長が来た時。
タケオとシャンパンを空けながら勢いよく床に投げつけたのはこの指輪だった。

すぐに拾い、帰り道彼女を抱えたタケオに託したのはそれほど前のことでもない。

『分かっているとは思うが…』

『何心配してるんですか、憂夜さん。
あんな悲しそうな顔してた人に無体なことしませんよ、俺』

眠っている彼女の腕からずり落ちそうになっているウェディングドレスを直して。

『そうだな…彼女を頼む』

―――もう彼氏…っていうか父親みたいです、憂夜さん

朗らかに笑ったタケオの顔が蘇った。


丁度その時、電話が終わったらしい店長はそれでもまだ何か呟きながら指輪を探し続けている。

この姉妹はいつも何かと電話口で喧嘩をしているようで仲が良い。

(早く返して差し上げないと…)
もう一度だけ指輪を見つめてそっと指を閉じた途端

――― この指輪が使われることが
無ければいい。


心の奥に突如湧いてきた、黒い思慕。

(馬鹿か、俺は)

一瞬、愕然とした後、即座にその想いを打ち消す。

自分は彼女の幸せを願っているのではなかったか。

ただ、彼女を守りたい、と。笑っていてほしいと。

そう思うだけでは満たされない自分の愚かさに胸が焼ける。

上手く解けない指に必死に力をいれて広げると彼女の前に差し出した。

「どうぞ」

「あ、ありがとう」

「…気をつけてください」

波打つ感情を気どられないように。

―――貴方は幸せになればいい。

それがこの店の店長という結果では無くても。

『お前が一人の女にそう興味を持つのも珍しいな…。ひょっとして惚れたか?』

「まさか…冗談でしょう」

音にならない言葉で呟く。
自分の気持ちには固く蓋をしたままローズマリーの茶葉を戸棚から出した。



**************
鎮静効果が必要なのは
憂夜さんではないかと思います(笑)
TKOことタケオ君のシーンは
完全創作です。でも好きです、眼鏡。
(眼鏡だけかΣ(T□T))
案外、想いを自覚するのは
こんな瞬間だったたら
いいなぁ…。:+.(・∀・).+:。
指輪を拾うあのシーンが
書きたかったです。

「気をつけてください」の言い方が
激しくツボでじたばたします。
もう少しだけお話は続く予定ですが
よろしければお付き合いくださいませ。
それでは長々と読んでいただいて
ありがとうございました!

2010.4.23
-さえこ-


 
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