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その時気になった ドラマ、小説、アニメ等の 創作小説を書いていくブログです。 や、ほんと初心者です。 皆さんの素晴らしブログの数々に 勉強させていただく毎日。 当然のことですが、upした作品は 公式の物とは全く関係ありません。 今後も生温かく見守って頂ければ幸いです。
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連載のあまりの暗さについ思わず憂夜さんに「ハハン♪」とか言わせそうになったさえこでございます。
こんばんは♪
(憂夜さんの中の人のお仕事ネタです
。:+.(・∀・).+:。)

本日2回目の登場です。

うざいとか言われそうでも2回目♪
ъ( ゜ー^)♪

さて。連載5作目。
タイトルに「空」とか書いてますね。
出るんですね、あの人…
Σ(・口・)
(書いてるお前が言うな)

あのお方は人気高いし管理人も大好きですが・・・
若干主役を食うきらいが。
場の空気が完全に「彼」色になっちゃうんですね。
やはり歌舞伎町№1は違います。

さて今回はえらく長いです。
コーヒー、ハーブティーやクッキー等をご準備下さい。
(そんなにか)

それでは。『続きを読む』からどうぞ
<m(__)m>


* ただ貴方のことが-5- *
(憂⇒晶+空)

店に駆けつけた塩谷さんに今までの悪事を全て付きつけられた男は、追いつめられて冷静さを失った感情を爆発させた。

「近寄ったらコイツ殺すぞ!!」

店長の喉元に付きつけられた刃。

どうあっても彼女を連れて国外に飛ぶ気らしい。

波立つ感情とは裏腹に、思考回路がしんと冷えて行くのが分かる。

相手は刃物の扱いに慣れていない素人一人だ。人質に取られている店長さえ助け出せれば。

『コイツはなぁ!!気づいちまったんだよ。自分の居場所が何処かってことにな!!』

―――だから、コイツの心は一生お前の手には入らない。

緊迫感を滲ませながらも嬉しそうな塩谷さんの声がフロアに響き渡る。

―――そう。
貴方の居場所は、その男の隣では無いはずだ。

その数秒、彼女の視線は確かに力を持って俺を捉えた。

―――貴方を守ると。
そう決めたんです。

微かに頷き返して、刃物の先に神経を集中させる。

何とか2階の裏口からでも逃げだそうと、螺旋階段を後ろ向きに上っていく男の足元は覚束ない。

ジョン太達に視線を引きつけさせその隙に、吉男とアレックスを玄関から裏口へと廻らせた。

「動くな…!動くなぁっ!!」

男が今度は徐々に近づいていく俺の動きに気を取られている。

吉男が空けた裏口のドアが開かれた瞬間。

その音に気を逸らした男のナイフを掴み取る。

滅茶苦茶にもがく男のナイフが彼女に当たらないようにと遠ざけた途端に階段の手すりに体重がかかった。

――――― 落ちる。

浮遊感に襲われながら見上げた先には目を見開いた彼女がいる。

(そんな顔をしなくても大丈夫ですよ。この程度の高さなら問題は…)

叩きつけられる衝撃に備えようと身構えた瞬間、右足に焼けつくような痛みを感じた。

**************

「お加減は如何ですか?憂夜さん」

もみ合いになって階段から落ちる際、彼女の婚約者が持っていたナイフが大腿部に刺さっていた。

思ったより傷が深かった上に骨にヒビが入ったことで、搬送先の病院で手術を受けた後。

麻酔が切れかけた途端に襲ってくる痛みに耐えながら闇に包まれた天井を見つめていると、花束を抱えた男が病室に入ってきた。

細身の黒のスーツをいつもの様に隙無く着こなしてはいるが、持っている花束がどこかアンバランスだ。

「……空也、か」

まだ事件から数時間しか経っていない筈だ。
幾らなんでも情報が早すぎる。

そう思って顔を見上げれば「事件の大まかな概要はジョン太から」と当然の様に微笑まれた。

(一体いつからそこまで仲が良くなった)

思いはしたが、今の体調でコイツの相手をするのは骨が折れる。

視線を枕元の淡いオレンジの不織布で包まれた花束へ向けた。

白のカラーを中心にオレンジのガーベラと白いトルコキキョウが散らされたどちらかと言えば可愛らしさが勝つようなそれ。

空也の好みでは無いはずだ。

「・・・で?」
「・・・はい?」
「何でユリなんだ」

カラーの影に隠れて甘い香りを放っているのは小さめの数本のユリ。

わざわざ枕元に置く辺り、確実に故意だろう。

「おや……出来るだけ香りの少ない物を選んで貰ったつもりだったんですが」

「・・・もういい。すまなかったな、わざわざ」

コイツと話していて疲れないことなど無かったと諦める。

特に何をするわけでもなく、ベッド傍の椅子に座り込んでしまった空也は、まだ帰る気はないらしい。

「…それで?何があった」

同じ店に勤めていたときならいざ知らず、俺の入院に時間も考えずに、真っ先に駆け付けてくるような男ではない。

「この花束…彼女の様だと思いませんか」

当然の様にこちらの問いを無視して白い花弁をそっと指で辿るその表情はどこか切なさを滲ませているようにも見えて、薄闇の中目を凝らす。

「空也・・・・?」

「白いカラーは凛とした美しさを。トルコキキョウは大人の余裕を。オレンジのガーベラは放ってはおけなくなる可憐さを。この小さなユリは・・・・廻りの男達を引きつけてやまない彼女の危うい魅力を」

店長の事を言っているのだということは想像が付いた。
最近の空也の、彼女への接し方は親密さを増す一方だ。

「空也、お前…」
「それでも彼女は泣くんです」

きっぱりと言い切った空也の瞳は真っ直ぐ俺を捉えていた。

「貴方に怪我をさせてしまった、と。全て自分の所為だ、とね」
「・・・・会ったのか」
「えぇ。ここに来る前、インディゴに寄ってきました。」

かすかに目を伏せてしまった空也の表情はもう読めない。

「あれほどの事件があった後です。憔悴するのも無理はありませんが…それだけではないでしょう?」
「どういう意味だ」
「いい加減、態度をはっきりさせてはどうか、という意味ですよ」

もう、いつもの「エルドラドの№1」の顔をした空也は艶やかに微笑んだ。

「どうしても見舞いに来たいと言われたんですが、僕が代表、ということで諦めて頂きました」

―――疲れきっている彼女を、面会時間外の夜の病院に招くことは貴方の本意ではないでしょう?

「そうか……すまない」
「貴方の為ではありませんよ」

当然だという風に告げると音を立てずに席を立った。

「それでは。僕はこれで」
「あぁ」
「あまり彼女を
悲しませない事です」

―――貴方の周りにはライバルが多いんですから。

「そんな事はお前に言われなくても…」

―――分かっていたはずなんだ。

誰もいなくなった部屋に広がる甘やかなユリの香りに、傷の痛みまで麻痺して行くような気がしてきつく目を閉じた。


***********
ほーら、やっぱり全部
持ってっちゃった(笑)
やはり空也『様』は
『空也様』な訳で。
脇で空也さんを書くのは
とっても楽しいです(爆)
するする動いてくれます。
これが空也さん主役、と
なるとそうは
いかんのですがね…orz
憂夜さんったら
苦悩しっぱなしです。
何だか可愛そうに
なってきた…。:+.(・∀・).+:。
(お前の所為だ)
次は最終回。
ちゃんとリク通りに
ラブラブに
なってくれるのか!?
乞うご期待!!←おい

それでは!!長々と
読んで頂いて
ありがとうございました!!

2010.4.26
-さえこ-

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