気ままに創作。

今日はお昼休憩の間に、家で
インディゴの夜61話を
繰り返し見てました∑p(・∀・´q)！

あの最後の辞めようとす
る憂夜さんを引きとめる店長が
もう大好きです。
「憂夜さんの気持ち、何となく
分かる気がするけど… でもダメ」とか
可愛いよ、もう!!(笑)
「店長…」って低く呟く憂夜さんからも
店長に対する感動が伝わってきて
ちょっと泣きそうになりました。
なに、あの夫婦…。

そんな萌えを小説に詰め込んだら
えっらい長くなりました(汗)
ちょっと長すぎるので前後篇に
分けようかと思います。

いつも読みにくい
文章ですみません。
よければ、拍手ででも
コメント頂けると嬉しいですｗ

それではどうぞ

＊頑張るのは何の為？＊

朝、起きた時にまず感じたのは
全身の倦怠感。

歯を磨いて、顔を洗って。
１階の厨房で朝食を作るころには
頭がぼうっとしていた。
少し熱でもあるのかもしれない。

「風邪ひいた…？」

今日は吉田吉男の退院の日。
午後からインディゴで復帰祝いの
パーティーをやることになっていた。

折角の快気祝い。吉男には思いっきり
楽しんでもらおうとみんな張り切りすぎて
二週間も前から準備を始めたくらい。

「まぁ・・・店長の私が
ヘバってるわけにもいかないし」

病は気からって言うし、これぐらいなら
問題ない筈だ。

ぼんやりとしながら作ったみそ汁は
それでも鍋の中で美味しそうな
匂いをさせていた。
伊達にずっと男と二人暮らを
していたわけじゃない。

…そんなことを思いながら
浮かんだのは司の顔。
あれほど愛した筈の人の面影は、もう
どこか霞がかかったまま
はっきりと像を結びはしないけど。

「司にも良い出会いが…あるといいな」

私がこのインディゴのホスト達や
憂夜さん、空也達と出会えたように。


「うん、我ながら良い味。これで
いつでもお嫁にいける・・・って
誰のとこによ」

・・・一人暮らしだと独り言が増える。


食器を洗い終えて、豆を引いて
コーヒーを入れて。

お気に入りのハーブティーとは別に
憂夜さんはちゃんとコーヒー豆も
美味しい物を仕入れてくれている。
私がここに来る前は、２階に
置いてあるのは
ハーブティーだけだった
みたいだから、それを思うと
なんだかくすぐったい。

さて、これからどうしようか。
吉男は憂夜さんが迎えにいってくれるし
パーティーの飾りつけはメンバー全員で
やるから「店長は引っ込んでて下さい!!」
なんて言われるし。

今日に限ってやることが見つからない。

パーティーといったら、学生の頃は
折り紙の鎖とかティッシュの花とか
作って盛り上げたもんなのに。

…あ、今はそんなの使わないか。

「やめよ。何か落ち込んできた。
…吉男のプレゼントでも
買いに行こうかな」

外は小春日和。
さっきの体調不良も、ご飯を食べたら
軽くなってきたみたいだし、桜並木
のある通りを歩いていけば
このまま治ってしまうかもしれない。


どのコートを羽織っていこうかなんて
考えていると、突然目の前に影が出来た。

「良い匂いですね、店長。
お味噌汁ですか？」
「…憂夜さん？びっくりした。
どうしたの急に」

傍に立っているのは、珍しく
シンプルな格好の憂夜さん。
黒のストライプのドレスシャツに
スラックス。
カフスも相変わらず趣味が良い。

「急にではありません。何度か
ノックをしたんですが、お返事が
なかったので声をかけて
入らせていただきました」

ほっとした。という様な声に
憂夜さんを見上げる。
どうやら、また心配を
かけてしまったみたい。
私はノックの音も聞こえない程
ぼうっとしていたんだろうか。

「ごめんね、全然気がつかなかった。
少し出かけようかと思って」
「そうですか。外はまだ少し
寒いですからあまり薄着は…店長？」
「なに？」
「ちょっと失礼」

言いかけた憂夜さんがはた、と止まると
ずいっと近づいてきた。


まだまだ続きます。

[41回]