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その時気になった ドラマ、小説、アニメ等の 創作小説を書いていくブログです。 や、ほんと初心者です。 皆さんの素晴らしブログの数々に 勉強させていただく毎日。 当然のことですが、upした作品は 公式の物とは全く関係ありません。 今後も生温かく見守って頂ければ幸いです。
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タイトルについて。
あくまで「&」であって決して「×」ではありません。
念のため(笑)

先日の替え歌、何だか結構ご好評を頂いているようで管理人びっくりです。
有難うございます!!
うわー嬉しいなw
やっぱりファンの方いらっしゃるんですね♪
きちんとしたお返事はまた後ほどさせて頂きますね!!

さて今回の小説は続き物です。
10,000hitを踏んで頂いた方のリクが「憂晶で連載または長編」とのことだったのでこれからちまち連載していきたい…とは思っているわけなんですが。
何故か、てんちょ出てきません。
色気の欠片もないです。第一、
需要有るの?これ…。
∑(゚□゚
や、一応ラブラブ(笑)な憂晶にする予定です。
多分なります。
多分(゚ー゚
20,000hit来るまでに終えられるのか。
あ、ちなみに次のキリ番は20,000なので踏んでしまった犠牲者様はリクがありましたらこっそりどうぞ。(宣伝)

それでは、ちょっと長いのでお時間の有る時にお進みくださいね。


* ただ貴方のことが -1- *
(憂&塩≪憂晶ベース≫)


「おい、憂夜。今日、新しく店長入れるぞ」
「店長・・・ですか」

クラブ・インディゴに拾われて数年たったある春の日の午後。
オーナーの塩谷さんに突然告げられたのは新しい人事だった。

不在がちな塩谷さんに代わって店を取り仕切ってはいたが、そろそろきちんとした常駐の代表を据えるべきだと思っていた俺は特に反対もしない。

「どのような方なんですか?」
「おう、高原晶つってな。
ファッション誌の編集長なんかやってた変り種だよ」

乱暴な口調から伝わってくるのはその人物に対する紛れも無い好感。
(…素直じゃない人だ。)

「分かりました。それでは必要な物を揃えなければなりませんね」

「いや、いい。生活に必要な物もあるだろうからな。一緒に揃えりゃいい」

「…生活?」

「あぁ。多分行き場を無くして彷徨ってるだろうから、ここに住まわせる」

「…そうですか」

随分と突然な話だが、新店長の境遇の方にも興味を引かれた。

「お前は特に何もしなくてかまわねぇよ。今のところはな。…にしても驚かねぇな」

「塩谷さんの急な話はいつものことですから」

「お前も言うようになったじゃねぇかよ、憂夜」

「恐れ入ります」

黒斑の奥の目は面白いネタを見つけた、とでも言わんばかりにニヤニヤと笑っている。

「ま、そういう事だから、色々とサポートしてやってくれや」

塩谷さんは、そう言ってソファの脇に置いてあった草臥れたコートを取ると、裏口に向かって歩き出した。

「塩谷さん、どちらへ?」

聞いてもどうせまともな答えは返ってこないだろうと予測しつつ尋ねる。

「分かってんだろ?憂夜。俺の行く先がわかんねぇのなんざ『いつものこと』だよ」

「…いってらっしゃいませ」

「おう」

塩谷さんは最近また体重を気にし始めた身体を揺らしながら階段を降りていった。

彼の行動も謎が多い。

本業だったライターの仕事を失った、というのは聞いているがそれ以降の事は一切話そうとしなかった。

調べようと思えば幾らでも方法はあるがそうしようと思わなかったのは、彼に絶対の信頼を置いているからだ。

―――7年前のあの日。
賢を喪って、歌舞伎町の街を出た自分を何も聞かずに拾ってくれた。
そして俺はまたこの世界に身を置いている。

二人で、一人一人ホスト達を集めていって、やっとここまで辿りついた。

「高原晶さん、か」

あれほど個性の強いホスト達を素人の高原さんが纏め上げるのは、まず無理だろう。

(まずは、お手並み拝見とするか)

何らかの理由で、職ばかりか住む場所すら失った、新しいこの店の店長。

塩谷さんが認めた人材ならまず間違いは無い筈だが、やはり向き不向きというものもある。

これからインディゴにどんな風が吹くのか。
楽しみにしながら洗い終えたティーポットを戸棚にしまった。

***************

突然、新しい店長を入れると言われた丁度その夜。

「・・・・塩谷さん」
「ん、どうした?」
「謀りましたね。私と『彼女』を」

塩谷さんが連れてきたのは一人の女性だった。

細身の黒のスーツに黒のインナー。
少し短めのスカートから伸びる足はすらりと細い。
アクセサリーなどは身につけていないが、充分に美しい女性だ。

高いヒールにも、すっと伸びた背筋にもファッション誌の編集長だったという彼女自身が築いてきただろう誇りと自信が表れている。

「あ?俺は一言も
『男だ』とは言ってねぇぞ」

・・・お前が名前で勘違いしただけだろう。
言外にそう言われて返す言葉が無い。

確かに『高原晶』という名前に性別を思い違いしていたのは自分だ。

だが。

「彼女も状況を把握できていないようですが」

ソファに座って膨れている彼女は、何も分からずに突然連れてこられたといった体だ。

「いいんだよ、今はあれで」

一瞬、塩谷さんの表情が厳しい物へと変わる。

――― やはり何かある…か。

突然、雑誌の編集長からホストクラブの店長。
普通ならそうそう有る話ではない。

おそらくは、彼女を常に手の届く範囲に置いておかなければならない事情が、ある。

「お前に性別を話さなかったのは…まぁ、お前のことだ。女があの部屋で暮らす、となったら、たった半日の間でも部屋中、完璧に快適な空間にしちまうだろうがよ」

塩谷さんは呆れたような表情で俺を見ながらそう言った。

「そう…でしょうか」
「そうなんだよ。でもそれじゃあ駄目だ。アイツは今、出来るだけ前の生活を忘れて新しい自分だけの生活を始めた方がいい」

彼女の右手に抱えられたままのウェディングドレス。
それを見れば大方の想像はつくが、おそらく事情はそれだけではない。

「分かりました。精一杯サポートしますよ。新しい『店長』を」
「…頼む」

言葉にどこか険が含まれてしまったのは仕方がないだろう。

いつのまにか№1のタケオの横でシャンパンを次々と煽り続けている『店長』を見て、俺はそっと
溜息を吐いた。


************
タケオ君の表記は
「TKO」ではなく
「タケオ」にしました。
さすがに読みにくいしね。
それにしても良いヤツ
だったなぁTKO…
今回は憂夜さんと
塩谷さんの会話のみ。
ずっと書いて
みたかった…けども
地味で華やかさの
かけらも無い
話で大変
申し訳ないです…orz
10,000HITのリクをみて
「これは!!」と思い
温め始めたのがつい最近。
出会ったばかりの
晶を見つめる憂夜さん。
これからどう彼女に
惹かれていくのか。
第一、管理人はそれを
書ききれるのか(笑)
それは神のみぞ知る。です。
↑え。
次回はちゃんと
晶さん登場します。
…まだ書いてないけど。
(さっさと書け)
それでは長々と読んで頂いて
有難うございました!!

2010.4.19
-さえこ-

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