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その時気になった ドラマ、小説、アニメ等の 創作小説を書いていくブログです。 や、ほんと初心者です。 皆さんの素晴らしブログの数々に 勉強させていただく毎日。 当然のことですが、upした作品は 公式の物とは全く関係ありません。 今後も生温かく見守って頂ければ幸いです。
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5月末が会社の決算でガクプルしてるさえこでございます、こんにちは。
そんな忙しい時期に限ってネタは思い浮かぶ…orz

今回も長いので前後編で分けさせて頂きます。

今回は憂晶。
空也さん幸せにしろよコラってな空気でも憂晶。
…(((((゚д゚)))))

ゴメンなさい。空晶もちゃんと書きますので、期待を頂いてる方がもしいらっしゃいましたらもう少々お待ち下さい≦(._.)≧

今回の憂夜さん×店長はちょっぴり大人な雰囲気且つベタ甘なのでお嫌いな方はお気を付けくださいね _(__)_

それではどうぞ。

*優しき暴君*


初めて、憂夜さんの部屋に行った日。

憂夜さんのことだから高級マンションのやたら広くて花とか飾ったモデルルームみたいな所に住んでいるんじゃないか…っていう想像はちょっとだけハズれた。


インディゴがお休みの日の昼下がり。
大きな窓から差し込む日差しが気持ちいい。

「うん、やっぱり意外」

「そうですか?単身の男の一人部屋など、大体こんなものだと思いますが」

「ううん、絶対に違う。普通の男の子の部屋はこんなにオシャレじゃないもの」

「……随分とお詳しいんですね?」

にこりと微笑んでどこか怖い空気を放ちだす憂夜さんから目を逸らすと、ふかふかの白いソファの上でくるりと部屋を見渡す。

全体的にモノトーンで纏められた室内はごちゃごちゃ余計な飾りなんかなくてもシンプルにでもセンス良く纏められている。

壁に掛けられているファブリックパネルの柄は白い壁に映えるブラックに白で描かれた躍動感のある曲線。
……ともかくカッコいい。

(まぁ、一般の独身男性が一人暮らしの部屋にファブリックパネル飾るかって言ったら…)
やっぱりさすが憂夜さんってことか。
でも一番意外だったのは。

「まさかスタジオタイプだとは思わなかったわ」

広々とした一続きの空間に程良い配置でソファやローテーブルが置かれている。

勝手に、だだっ広い寝室に超広いお風呂に無駄に広いリビングを想像していただけに吃驚だ。

目の前にあるのは、チェストの上に置かれた大型のTVでその後ろは目隠し用に置かれた少し背の高い、TVと同色系の間仕切り。

そして間仕切りの端の方から見えるのは…ベッド。

―――うん、まぁ生活してるんだから当然なんだけど。

普段あまり生活感を漂わせない人の見てはいけない部分を覗いてしまったようで、首をギギギっと
横へ向けた。

「一人で暮らすのにあまり広いスペースも必要ありませんから…店長?」

キッチンでハーブティーを入れてくれてた憂夜さんがそっとテーブルにカップを置いて隣に腰掛けた。

「ううん、何でもない」

(嫌だ。変に意識してるって思われるのだけは絶っ対に嫌だ)
 
「そうですか?」

不思議そうに首を傾げた憂夜さんはそれでも視線をカップに向けると優雅に口を付ける。

「最初は一般的な賃貸に住んでいたんですが通勤の便と費用的な面も考えて、先日購入したんです」

あっさりと言う憂夜さん。

―――あぁ……やっぱり買ってた。

マンションの外観からしてそうだろうなとは思ってたけど、案外家主が賃貸物件として貸し出してる
こともあるから、そっちに期待したんだけど。

「…店長?」
「あ、ううん。その若さで高級マンション持ちって凄いなと思って」

…確かこのタワーマンションが出来たのは最近のはず。
…ということは当然新築。

購入費用を考えるだけで眩暈しそう。

「私なんてあんな狭いスペースに寝起きしてるっていうのに」
「……やはりご不満ですか?」

そういう訳じゃないけど。
あの空間で生活するのも随分慣れたし夕方になれば賑やかな奴らが出勤してくるから淋しくもない。
日常品なんかは前のマンションからあまり持ち込まなかったし、それでも十分生活は出来る。

「ううん。あんまり素敵な部屋だからちょっと羨ましくなっただけ」

上を見上げて憂夜さんの顔を覗きこむとちょっとの間だけ、すごく嬉しそうな顔をしてた。

(最近こういう顔、よくするようになったな)

もともと、そう表情を前面に出す人ではなかったけど。
二人でいる時は随分柔らかい表情をしてくれるようになった。

一人嬉しくなっていると、そっと腰に手を廻される。

「ゆ、憂夜さん?」
「はい?」
「この手は何?」
「俺の手ですね」

しれっと言う。


まだまだ続きます。

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