気ままに創作。

最近、ちっとも筆が
進まず、ぷちスランプな
さえこでございます。

でもインディゴは見てます。
空也さんの出ていらっしゃる
箇所だけリピートしすぎて
台詞覚えてきました…(*ﾟ∀ﾟ)

そして最近の行動。

・気分を上げようと和樹君の
曲でも聴こうと思う
　↓
・CDちょっとしか
持ってないからネットで
聴こう!!
　↓
・PVめっちゃ
カッコいいわぁ(≧∀≦**）
他のも見よう!!

…orz

エンドレスでちっとも作品は
仕上がりません(笑)

さて今回は、5000hitでリクを
頂いた空晶です。何でこんなに
難しいんでしょう、空也様。

しかもいつも通りへっぽこな
うちの空也様。
こんな子ですが、愛は
がっつりです。

キリ番踏んで頂いた、ノリ様。
ぱちぱちして頂いた皆様。
そしてこれを読んで
頂いている、皆様
本当にありがとうございます。
みんな、大好き～ヽ(￣▽￣)ノ☆
それではどうぞ。

*何度でも呼んで*　-side　k-


（貴方の･･･声が好きだ）

喜んでいるときの声。

哀しみを抑えているときの
少し震えた声。

どんなに自分が不利な状況でも
決して臆せず啖呵を切る
凛とした声。

･･･全てが愛おしくて堪らない。

この腕に閉じ込めて
自分だけの物にして
しまえたらとすら思うけれど。

そうしたところで
僕の望んでいるものは手に
入る筈も無いことも
分かっている。

（では、僕はどうすれば良い？）

微妙な距離感や彼女の反応を
面白がって、楽しんで。
それだけなら・・・・まだ良い。

だが、№１としての余裕も
自分の中にあるお客様に
対してのラインも
全て投げ捨てて。

（それでも貴方に縋ろうとする
僕を見たら、貴方はどう思うだろ）

想いを込めて捧げた薔薇も
時が経てば枯れ落ちる。

「……」

声に出さずに呼んだ名前は
冷気を纏った部屋の空気に
溶けて消えた。


*何度でも呼んで*　-side　A-


『高原さん』

…あんな風に呼ぶのが悪い。

楽しげに。

どこか憂いをふくんで。

諌めるように。

…愛おしそうに。

空也の低く甘い声は、いろんな
感情を含めたまま、鼓膜を擽る。

「まったく…何なのよ、一体」

胸の中に生まれ始めている想いに
気づかない訳ではないけど、
今はただでさえ、インディゴの
ホスト達で手一杯で。

歌舞伎町№1ホストで
しかも年下。
どうしても前に進むのを
躊躇ってしまう。

溜息を吐くと、どこからか
硝子の割れる音がした。

（ま～たアイツら何か
やらかしたわね）

今1階は開店準備の
真最中のはず。

まぁ、下には憂夜さんが
いるし、彼が報告に
来ない、ということは
まだそう大した
事態にはなって
いない、ということ。

ぽすっと後ろ向きにベットに
倒れこむと、ちらりと目線を
横に動かす。

ベッドサイドに置かれているのは
てのひらほどの大きさの
ドーム型のケース。

その中に入れてある、茎の部分を
カットした薔薇は、毎回
空也から手渡されるそれを
どうしても捨てられなくて
妹の貴子に教えて貰った
ドライフラワー。

最初『ドライフラワー』と聞いた時は
ただ逆さに吊るしただけの、かさかさの
花束しか想像できなかったけど。

（結構可愛く出来たんじゃない？）

乾燥材を詰めた容器に
薔薇を入れて数日待つだけ。
飾りも付けずに一つずつ透明の
ドームに入れられた紅い薔薇は
それでも売物みたいに可愛い。

でも、開ききった物よりも
咲きかけの薔薇のほうが
もっと綺麗に乾燥できる
みたいだから、今度会った時に
空也に聞いてみよう。

「どうせなら綺麗に残したいしね」

数も増えてきたし、もっと
大きなケースに
入れ替えようか。

カーテンの間から差し込む
夕陽の眩しさは
どこか空也の髪の色を
想わせてそっと目を細めた。






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